2007/11/30 そろそろ
2007 / 11 / 30 ( Fri ) 12:56:43
年賀欠礼なんかも届いたりして、明日から師走。
この時期にしか遣り取りしない、つまり年に1回だけなんだけどその確かな仕事ぶりに脱帽な仕事師が2人いる。1人は名前は知っているけど、会った事はない。メールのみの遣り取りだから、多分永久に会わなないだろう。もう一人は顔は知っているけど名前は知らない。すぐに確認できるけどま、興味はない。前者は健康診断の受付オペレーターで、後者は年賀状のプリントを依頼するミニラボのおばちゃん。二人に共通するのは年に1回の付き合いに過ぎないのに、私を覚えている事と私の要望の2歩先を読んでいる事だ。結局これは私の行きつけの呑み屋の条件であるわけで、裏返せば自営業者として私がクライアントに提供しなきゃならないOne of themなのだ。ちゃんと出来ているとは思えんと支笏湖位は深く反省しつつ、寝床シアター開幕。 あれほどHi8にダビングしたかつてのレンタルビデオの大半は今でもレンタル可能だが、中にはなかなか見当たらないものや、レンタル落ちのテープに法外な値段がついているものもある。そんな1本。 以前鑑賞したのは前宅だったと思うので8年以上前の話。作品自体は13年前にもなる。LP-Z2で鑑賞するにはソースの解像度ぼけぼけなのが痛いが、作品の質をなんら貶めるものではない。今となっては前回見た時の感想も「ただひたすら良い映画」というものしか残っていなかったが、改めて「メチャクチャ良い映画」と脱帽。やはりハイヴィジョンで再発を望む。即買いですよ。 映画は映像・演技・台詞・BGM等を合わせた総合芸術だと思うが、本作は演技はどれも水準に達していないし、台詞も極めて少ない。BGMも殆ど印象に残らない。つまり極めてバランスの悪い、だけどそれ故に成り立つ希有な作品だと思う。同じ気持ちを持っていても、それがお互い一致するとは限らないもどかしさや苛立ち、鞘当てが静かにあちこちに散りばめられてクスクス笑わずにはいられない。突き倒しまくったり、駆けっこしまくったり。言葉にできない寸止めの連続がこの映画の緊張感やハラハラ感を盛り上げるのに凄く効果的に使われている。コミュニケーションツールの基本が携帯であろう今時の高校生ではあまりないかも。話題の「恋空」とかどうなんでしょうか。 最初に見た時にも感じた事だが、監督の主演女優への入れ込み具合が尋常じゃない。愛がなければこんな絵撮れないよ、こりゃ撮影時に付き合っていたなと下衆の勘ぐりだったのだが、この辺によると逆だったみたい。多分その辺の監督の複雑な心境が本作を傑作足らしめた決定的要因なんじゃないかとも思う。 でこの監督にいたく感激して、新作作らないかなあと長らく切望していたのだが、本作撮影後監督拒否症になったり、レンタルされるよう作品ではなかったりと結局、2003年の「ロボコン」、2005年の「さよならみどりちゃん」まで待たされる。がいずれも本作には遠く及ばず未だ欲求不満、以前も書いたが星野真理の撮り方なんて主演女優の扱いとしては本作と対極。 更に残念なのは本作に出演したキャストの大半が本作以外では確認出来ない事だ。役者は作品ごとに評価されて呵るべきだと思うが、これほどの傑作に出演した役者がその後どのように成長して行ったかを追う愉しみはもはや敵わない。 主演の清水優雅子は世界で一番仁王立ちが似合う女優でしょう。 古厩智之 「この窓は君のもの」 でした。 |
|
|
|
* HOME *
|